寒い日が続いています。
みなさん、体調は崩されていませんか。
私もおかげさまで忙しい毎日をおくっておりますが、幸か不幸か疲れていても体はまだ動いています。
風邪も今年に入ってはほとんどひいていません。
なんだか丈夫になったような気がします。
さて、サンふじも収穫は大詰めの時期となりました。
早いものです。
我が家のリンゴ園もほぼ収穫は終わり、在庫は20箱(5kgの場合。10kgだと10箱)となりました。
今年はありがたいことにリンゴは過去稀にない大豊作の年となり、さらに友人や知人からの注文も多く寄せていただけまして、ありがたい年となりました。
本当に感謝感謝。
在庫がなくなり次第今年のリンゴは終了となります。
まだリンゴが必要な方いらっしゃいましたらご一報ください。
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日本自然農法の権威者、「福岡正信」氏が提唱した「草マルチ」。
生えた雑草を刈り、作物の根元に敷くことで、防草効果や堆肥効果、保水性の向上、微生物の発達、団粒構造の発達など、多大な効果を得ることができる技術です。
我が家の農園でも草マルチが活躍しています。
今年、ふと疑問に思ったことは、「雑草と作物の共存」とはなんぞやということでした。
「共存」はともにいることでお互いを助け合う存在のこと。
しかし、作物と雑草では「共存」ではなくむしろ「競合」になってしまいます、ここが疑問点。
作物側としては雑草の中で埋もれていて”草負け”していたとしても、「実をひとつつけて種を落とせればそれでいい」のです。
「草負け」という解釈は生産物をたくさんほしいという人の欲求が産んだ解釈なのではないかなぁと思ったわけです。
そういった意味では「雑草と作物」は共存はできますが、人への利益はないのだと思います。
そのため、人が利益を欲するために、作物と雑草が「競合」するようになる、のかもしれません。
ああ、勝手な哲学で前置きが長くなってしまいました。
そこで、作物と雑草の均衡関係を左右させるのが草マルチなのですが、「どこまでが作物に対して人が手助けをする許容範囲?」と気になってしまいました。
「自分で食べるだけ」なら雑草と作物はそんなに強烈な競合をしなくても十分な生産量をまかなってくれると思いますが、こと「人に渡るため、なるべく立派なものでなくてはならない」という条件があると、ほとんど雑草に負けてはいけないのかなぁと推測しました。
たぶんこれが”雑草は農家の敵”といわれた理由なのだと思います。
そこで今年は秋野菜「大根」でその効果を試してみることにしました。
比較対象は
定期的に管理した丁寧な草マルチ区画
栽培中一度のみ草マルチを実施した区画
共通条件は
・半年緑肥を生やしすきこんだ土壌改良済み
・施肥なし
・農薬なし
・追肥なし
です。
結果がこの写真です。
右:草管理1回の草マルチ
左:2週間に1度の草マルチ
段違いです。
正直驚きました。
味に差はなく、雑味がなくさっぱりして、ほんのり甘く、歯切れのよい実の締まったものでした。
絶品です。
各区画5サンプルづつでしたが、すべてこの結果でした。
結局、「手をかけた分だけ良くなる」ということなんですね。
実感。
まだまだ、いろいろと試してみたいと思います。
生えた雑草を刈り、作物の根元に敷くことで、防草効果や堆肥効果、保水性の向上、微生物の発達、団粒構造の発達など、多大な効果を得ることができる技術です。
我が家の農園でも草マルチが活躍しています。
今年、ふと疑問に思ったことは、「雑草と作物の共存」とはなんぞやということでした。
「共存」はともにいることでお互いを助け合う存在のこと。
しかし、作物と雑草では「共存」ではなくむしろ「競合」になってしまいます、ここが疑問点。
作物側としては雑草の中で埋もれていて”草負け”していたとしても、「実をひとつつけて種を落とせればそれでいい」のです。
「草負け」という解釈は生産物をたくさんほしいという人の欲求が産んだ解釈なのではないかなぁと思ったわけです。
そういった意味では「雑草と作物」は共存はできますが、人への利益はないのだと思います。
そのため、人が利益を欲するために、作物と雑草が「競合」するようになる、のかもしれません。
ああ、勝手な哲学で前置きが長くなってしまいました。
そこで、作物と雑草の均衡関係を左右させるのが草マルチなのですが、「どこまでが作物に対して人が手助けをする許容範囲?」と気になってしまいました。
「自分で食べるだけ」なら雑草と作物はそんなに強烈な競合をしなくても十分な生産量をまかなってくれると思いますが、こと「人に渡るため、なるべく立派なものでなくてはならない」という条件があると、ほとんど雑草に負けてはいけないのかなぁと推測しました。
たぶんこれが”雑草は農家の敵”といわれた理由なのだと思います。
そこで今年は秋野菜「大根」でその効果を試してみることにしました。
比較対象は
定期的に管理した丁寧な草マルチ区画
栽培中一度のみ草マルチを実施した区画
共通条件は
・半年緑肥を生やしすきこんだ土壌改良済み
・施肥なし
・農薬なし
・追肥なし
です。
結果がこの写真です。
右:草管理1回の草マルチ
左:2週間に1度の草マルチ
段違いです。
正直驚きました。
味に差はなく、雑味がなくさっぱりして、ほんのり甘く、歯切れのよい実の締まったものでした。
絶品です。
各区画5サンプルづつでしたが、すべてこの結果でした。
結局、「手をかけた分だけ良くなる」ということなんですね。
実感。
まだまだ、いろいろと試してみたいと思います。
ここ1週間で一気に冬が訪れました。
リンゴの葉も紅葉しきれいな黄色をしています。
さて、前回に引き続き植物性堆肥の経過をお伝えしようと思います。
仕込んで1週間がたち、第1回目の切り替えしを行いました。
事前に仕込み3日後に 発酵段階を確認したのですが、発酵スピードがこの時期にしてはとてつもなく早く、一気に乾燥してしまったため、急遽、ブルーシートを2重にすることにし、乾燥を防ぐことにしました。
そのこともあり、あまり温度は上がらないかと思いましたが50℃まで温度が上昇しました(目標温度60度以上)。
多少温度は低くなってしまいましたが、40℃以下(病原菌が繁殖しやすい温度)にはならなかったので、結果オーライです。
放線菌や酵母菌が発酵を始めています。
ゆげも出てきました。
普段目に見えない微生物ですが、そこに確かに存在していることが実感できます。
この微生物たちが、また我が家の畑を肥やしてくれると思うと、「生かされているなぁ」と思ってしまいます。
今回の堆肥は落ち葉を入れたためか、菌糸が異様に多く感じられます。
(一度何が生息しているか調べてみたいものです。)
今回の切り返しは、乾燥した部分に追加で水をやり、米ぬかを薄く全体的に加えました。
こうすることによって、発酵が安定し3~4週間高温を維持することができます。
この高温期間はとても大切です。
(※堆肥の温度に関する発酵段階には高温発酵と低温発酵に代弁されます。
それぞれにメリットデメリットが存在し、用途によって温度を選択します。
高温発酵が「好気性発酵」であり、合成細菌以外の菌を高温ですべて殺菌し、菌の弊害を取り除きほぼ肥料要素だけにできます。高温で発酵は有機物の分解が早く、仕込んで早ければ1ヶ月、遅くても3ヶ月ほどで使用可能になります。その代わり、微生物の多様性は少なく、高温により大量の蒸気が発生し、肥料要素、特に硝酸態窒素が気化してしまうデメリットがあります。
一方、低温発酵は、「嫌気性発酵」であり、空気を好まない微生物で発酵させます。低温の場合、有機物の分解スピードは緩やかで時間はかかりますが、蒸気はほとんど発生せず、肥料要素(特に硝酸態窒素)のおよそ9割が残存するといわれています。
しかし、病原菌の殺菌はすることが出来ず、残存してしまうリスクがあります。
また、発酵がうまくいかず未発酵の有機物が残存しやすいため、毒性をもった堆肥になりやすくもあります。
我が家の植物性堆肥はそのあいのこで、中温発酵とでもいったものでしょうか。
微生物群を生かし、殺菌し、肥料要素も極力残るような作り方となっています。)
50~70℃の中温を維持して病原菌を殺菌する効果があります。
切り替えし後は再びブルーシートをかぶせ、発酵させます。
次の切り替えしは半月後くらいです。
うまく発酵のバトンをつないでいってほしいな。
リンゴの葉も紅葉しきれいな黄色をしています。
さて、前回に引き続き植物性堆肥の経過をお伝えしようと思います。
仕込んで1週間がたち、第1回目の切り替えしを行いました。
事前に仕込み3日後に 発酵段階を確認したのですが、発酵スピードがこの時期にしてはとてつもなく早く、一気に乾燥してしまったため、急遽、ブルーシートを2重にすることにし、乾燥を防ぐことにしました。
そのこともあり、あまり温度は上がらないかと思いましたが50℃まで温度が上昇しました(目標温度60度以上)。
多少温度は低くなってしまいましたが、40℃以下(病原菌が繁殖しやすい温度)にはならなかったので、結果オーライです。
放線菌や酵母菌が発酵を始めています。
ゆげも出てきました。
普段目に見えない微生物ですが、そこに確かに存在していることが実感できます。
この微生物たちが、また我が家の畑を肥やしてくれると思うと、「生かされているなぁ」と思ってしまいます。
今回の堆肥は落ち葉を入れたためか、菌糸が異様に多く感じられます。
(一度何が生息しているか調べてみたいものです。)
今回の切り返しは、乾燥した部分に追加で水をやり、米ぬかを薄く全体的に加えました。
こうすることによって、発酵が安定し3~4週間高温を維持することができます。
この高温期間はとても大切です。
(※堆肥の温度に関する発酵段階には高温発酵と低温発酵に代弁されます。
それぞれにメリットデメリットが存在し、用途によって温度を選択します。
高温発酵が「好気性発酵」であり、合成細菌以外の菌を高温ですべて殺菌し、菌の弊害を取り除きほぼ肥料要素だけにできます。高温で発酵は有機物の分解が早く、仕込んで早ければ1ヶ月、遅くても3ヶ月ほどで使用可能になります。その代わり、微生物の多様性は少なく、高温により大量の蒸気が発生し、肥料要素、特に硝酸態窒素が気化してしまうデメリットがあります。
一方、低温発酵は、「嫌気性発酵」であり、空気を好まない微生物で発酵させます。低温の場合、有機物の分解スピードは緩やかで時間はかかりますが、蒸気はほとんど発生せず、肥料要素(特に硝酸態窒素)のおよそ9割が残存するといわれています。
しかし、病原菌の殺菌はすることが出来ず、残存してしまうリスクがあります。
また、発酵がうまくいかず未発酵の有機物が残存しやすいため、毒性をもった堆肥になりやすくもあります。
我が家の植物性堆肥はそのあいのこで、中温発酵とでもいったものでしょうか。
微生物群を生かし、殺菌し、肥料要素も極力残るような作り方となっています。)
50~70℃の中温を維持して病原菌を殺菌する効果があります。
切り替えし後は再びブルーシートをかぶせ、発酵させます。
次の切り替えしは半月後くらいです。
うまく発酵のバトンをつないでいってほしいな。
まだまだ畑で育っているのですが、収穫以外の作業は本日を持って終了としました。
次回の畑作業は3~4月にかけてのマメ科の種まきやキャベツ・レタスの植付となります。
ハウス内は現在「自家製育苗土」の適性試験中でほうれん草やカブを育苗中です。
3,4ヶ月後の育苗に向けて順次、調整中です。
畑最後の作業は自家製植物性堆肥の仕込みです。
私の言う植物性堆肥は肥料要素よりも土壌改良剤としてのニュアンスが強いです。
発酵熱によって微生物を淘汰し、植物の分解に長けている微生物を選抜し、畑に投入します。
畑で堆肥の仕込みをすれば、その畑にもともと住み着いている土着菌を利用するため自然栽培としてこれほど適した堆肥はほかに絶対にありません。
7月に一度仕込んだ堆肥があり、今回は二つ目の仕込みとなります。
来年の秋~再来春に向けて使用できるよう見込んでいます。
我が家の堆肥の材料は、畑の周りの雑草・余った稲わら・作物の残渣・今の時期ちょうど良く落葉した落ち葉・米ぬか と、米ぬか以外畑で手に入るものだけです。
特に落ち葉はいろいろな微生物の宝庫です。
自然の恵みに感謝。
これらの材料をよく混ぜ、さらに水を60~70%加え山にしてシートをかぶせます。
あとは一定期間切り替えしを行い、約1ヵ月後に熟成に入ります。
仕込んだのが先日の日曜日でしたので、今日シートの上を触ってみたらすでに発酵熱が上がっていました。
今回の仕込みも成功したようです。
また温度を確認してみようと思います。
うまく発酵していますように。
次回の畑作業は3~4月にかけてのマメ科の種まきやキャベツ・レタスの植付となります。
ハウス内は現在「自家製育苗土」の適性試験中でほうれん草やカブを育苗中です。
3,4ヶ月後の育苗に向けて順次、調整中です。
畑最後の作業は自家製植物性堆肥の仕込みです。
私の言う植物性堆肥は肥料要素よりも土壌改良剤としてのニュアンスが強いです。
発酵熱によって微生物を淘汰し、植物の分解に長けている微生物を選抜し、畑に投入します。
畑で堆肥の仕込みをすれば、その畑にもともと住み着いている土着菌を利用するため自然栽培としてこれほど適した堆肥はほかに絶対にありません。
7月に一度仕込んだ堆肥があり、今回は二つ目の仕込みとなります。
来年の秋~再来春に向けて使用できるよう見込んでいます。
我が家の堆肥の材料は、畑の周りの雑草・余った稲わら・作物の残渣・今の時期ちょうど良く落葉した落ち葉・米ぬか と、米ぬか以外畑で手に入るものだけです。
特に落ち葉はいろいろな微生物の宝庫です。
自然の恵みに感謝。
これらの材料をよく混ぜ、さらに水を60~70%加え山にしてシートをかぶせます。
あとは一定期間切り替えしを行い、約1ヵ月後に熟成に入ります。
仕込んだのが先日の日曜日でしたので、今日シートの上を触ってみたらすでに発酵熱が上がっていました。
今回の仕込みも成功したようです。
また温度を確認してみようと思います。
うまく発酵していますように。
今年はとてもいい出来です。
風がなかったためか傷が少なく、冷夏のため色づきもとてもいいです。
昨年の4月の降雪による大災害大不作を取り返すかのようです。
まだ販売体制や流通関係も整っていないため、ただいま知り合いの人のみに販売中。
購入を希望される方はご一報くださるとうれしいです。
プロフィール
HN:
那須野 圭佑 (果樹園なすのさんち 園主)
性別:
非公開
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