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日本自然農法の権威者、「福岡正信」氏が提唱した「草マルチ」。
生えた雑草を刈り、作物の根元に敷くことで、防草効果や堆肥効果、保水性の向上、微生物の発達、団粒構造の発達など、多大な効果を得ることができる技術です。
我が家の農園でも草マルチが活躍しています。
今年、ふと疑問に思ったことは、「雑草と作物の共存」とはなんぞやということでした。
「共存」はともにいることでお互いを助け合う存在のこと。
しかし、作物と雑草では「共存」ではなくむしろ「競合」になってしまいます、ここが疑問点。
作物側としては雑草の中で埋もれていて”草負け”していたとしても、「実をひとつつけて種を落とせればそれでいい」のです。
「草負け」という解釈は生産物をたくさんほしいという人の欲求が産んだ解釈なのではないかなぁと思ったわけです。
そういった意味では「雑草と作物」は共存はできますが、人への利益はないのだと思います。
そのため、人が利益を欲するために、作物と雑草が「競合」するようになる、のかもしれません。

ああ、勝手な哲学で前置きが長くなってしまいました。
そこで、作物と雑草の均衡関係を左右させるのが草マルチなのですが、「どこまでが作物に対して人が手助けをする許容範囲?」と気になってしまいました。
「自分で食べるだけ」なら雑草と作物はそんなに強烈な競合をしなくても十分な生産量をまかなってくれると思いますが、こと「人に渡るため、なるべく立派なものでなくてはならない」という条件があると、ほとんど雑草に負けてはいけないのかなぁと推測しました。
たぶんこれが”雑草は農家の敵”といわれた理由なのだと思います。
そこで今年は秋野菜「大根」でその効果を試してみることにしました。

比較対象は
定期的に管理した丁寧な草マルチ区画
栽培中一度のみ草マルチを実施した区画

共通条件は
・半年緑肥を生やしすきこんだ土壌改良済み
・施肥なし
・農薬なし
・追肥なし
です。

結果がこの写真です。
右:草管理1回の草マルチ
左:2週間に1度の草マルチ


段違いです。
正直驚きました。
味に差はなく、雑味がなくさっぱりして、ほんのり甘く、歯切れのよい実の締まったものでした。
絶品です。
各区画5サンプルづつでしたが、すべてこの結果でした。
結局、「手をかけた分だけ良くなる」ということなんですね。
実感。
まだまだ、いろいろと試してみたいと思います。
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