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~果樹園 なすのさんち のBlog~
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安曇野では暗黙のキーワードである「無農薬リンゴ栽培」。
地域からその単語がでると批判が間違いなく飛ぶのでこのことについて更新することはかなり躊躇したのですが、今回苗を植えた場所は周りにリンゴ畑はなく、ご近所にも迷惑をかけずに済みそうな環境ですので、「試験区」としてBlogに公表しようと思います。

就農してずっと取り組んでみたいことでしたので、いろんな勉強会に参加しイメージを膨らめ、もはやあとは実践あるのみ、”できるかできないかは置いておいてまずやってみる”ことにしました。

成功したら使える技術でありこれからの栽培に兆しも見えますし、失敗しても原因を特定することで減農薬へのフィードバックにもなります。
せっかくのリンゴ一大生産地、次のワンステップの可能性をしっかり考えていきたいと思います。

昨年、その準備にとりかかり、2年つづけた自然農の畑にリンゴ苗を作ってみました。
もちろん無施肥無農薬。
めちゃくちゃ立派な苗ができました。
通常のリンゴ苗の1.2倍の長さと太さはあるでしょうか。
出来るもんだーと自分自身が一番びっくりしてしまいました。




一番大きなものは、すでに今年発芽予定の芽まで発芽し枝になってます。


やはり健康な「土」「品種」「生態系」があると育つものだと実感します。
あまりにも立派な苗なので大きくなる可能性を見越して3m間隔(一般は1.5~2mなので倍の広さ)で植え付けました。




最後に支柱に誘引して完成です。





支柱からちょっとだけスペースを空けるのがコツです。
支柱に触れてしまうと、触れている部分だけ発芽しないので片面しか枝が出てこなくなります。
全体にまんべんなく枝が出せるようにする工夫です。

果たしてうまく育ってくれるでしょうか。
ワクワクと不安とねずみ害で気持ちがいっぱいです。
これからまた少しずつこのリンゴ達の更新もしていこうと思います。
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本日、すがすがしい天気で剪定作業を進めたい気持ちでいっぱいですが、グググっと我慢して、PALネットながのが主催する「明日の長野県農業を担う若人のつどい」に参加してきました。

実は今まではとにかく技術を磨きたくてスクールや講習会などばかりに顔をだしてきた僕ですが、こういった「思いを伝えあう場」に足を運ぶのは初めて。
なにしろ、就農するにしても、「そもそも栽培が出来なければ経営が成り立たない」「育てる作物の説明やセールスポイントを知らなければ人に勧められない・販売もできない」し、自分自身が技術を習得していくことがすごく好きなので、就農前の5年間はただひたすら技術の勉強をしていました。
そんな技術習得のために参加したイベントでもたくさんのつながりができて今すごく支えられています。
でも、いろいろな場所に参加はしたけれど、やはりそれぞれ参加した環境は「技術を得る場」なので「技術」を求めて集まった方達が多くどこか偏りがある。
今回の「若人のつどい」は「若人」という偏りはあるけれど、県内の若手就農者が栽培作目や農法、経営形態etc関係なく、一同に集まり、自分の思いや今までしてきたことを発表・ディスカッションする場であり、「技術」ではなく「思い」が共鳴する場。
「もっと広い可能性が見つかるかもしれない」そんな期待を込めての参加でした。

何しろ、恥ずかしい話、就農して2年が経ちましたが、「これからどうしていきたいか」という具体的な照準がまだ定まっていないのです。
いえ、”目的”は定まってはいるのです。(その目的の概要は後で話ます。)
ですが、それをどうすれば具体的に実行できるか、それは個人だけでは実現が難しいと思いはじめたのです。(そんな迷いがこのブログにも出ているなぁといつも感じています)
あれもやりたい、これもやりたい、全部やりたい、実現したい、そしてつなげたい、そんな思いはあるものの、でも一番大切なものを守ることで精いっぱいで、形にできず、表にでず手段もわからず、とにかくこの「思い」だけを手荷物にして参加してきました。

「若人のつどい」は部門が3つ分かれていて「意見発表」「プロジェクト発表」「パネルディスカッション」の構成になっています。
特に「パネルディスカッション」は今回この会に誘ってくれた友人がお勧めする部門で、なんでも彼自身もこのディスカッションを聞いて影響を受け農家に転職することを決意したそうです。
それを聞いてしまうと、すでにその熱が電波してきそうです。
今回のテーマは「農業における組織と個」でした。

「組織」は企業ではなくどちらかといえば「グループ」、「個」は個人です。
パネラーは組織陣はJA長野青年部協議会・全国農業青年クラブ連絡協議会、個陣は新規就農者、中間に組織も個人も経験しているPALネットながの前会長のリンゴ農家、の4名でトークされました。
組織陣が組織に所属する最大のメリット、それは「つながり」でした。
個人ではどうしても狭まってしまう可能性を可能にする力がある、だから私は組織に所属する。
一方で個人は「自分の一番大切なものに時間を費やしたい」
でした。
んんん、だんだん自分の核心に迫ってきました。
そして質疑応答ででてきました。
質問者「自分は新規就農を目前に控えていますが、組織ではいろんな活動をしていろんな可能性を実現しうらやましく思う反面、農家としてしっかり作物を育てる時間もほしい。でもそれだと組織で活動する時間がないけどどうしたらいいですか?」

あああああーこれだ。

いつも思います。
みんなよくいろいろと面白そうなことをやる時間があるなと。


さて、ここで僕の農業をする目的を少し話します。
僕は「農が大好き」です。
大好きな生き物に触れ、深く考え、研究し、いろんな人に出会え新たなものを創造できるという個人的な好奇心やクリエイト性、成長が叶う一方で、「一番大切な家族に、そしてお客様に安全な食べ物を自分自身が提供することができる」「地元の産業を支えることができる」「家業を引き継ぐことで親族に恩返しができる」といった「感謝の気持ち・恩返しの気持ち」を具体的な形にすることができる。
こんな
「自分の好奇心を形に」し「それを実現させてくれている環境への感謝の気持ちを形に」できる「自分も楽しい、周りもうれしい」仕事
はなかなかないと思います。
もはや現状だけでもいいのではと思ってしまいますが、これから「安全・安心」がさらに農産物に求められる昨今、もっとみなさんに我が家の農園を知ってもらい、納得してもらい、利用してもらうにはどうしたらいいか(ついでに自分が楽しくあるにはどうしたらいいか)、その技術をよりスピーディに会得するにはどうすればいいかを考えたとき、「なにか農園とお客さんをもっと深くつなげる環境を提供したい」と思いました。
その案もモヤっとあるのですが、思った以上に壮大で、現状ではやりきれません。(時間がありません汗)
その前準備が今実施している「農業高校で菜園講師をする」でした。
そこで、個人では難しい新たな視点や構想を実現する規模を組織に参加することで実現できないかと思っていました。
こんな悩める新規就農者の解決の糸口はいかに!?


話を戻しますと、パネラーの方の返答は
「自分の柱にするものは何なのかを見定め、自分に合った組織に可能なら参加してみること」
でした。
中には「自分の農園で新たに常勤雇用し自分の時間をつくった」などの意見もありましたが、まだ小規模農家の僕には先の遠い話でした。

でもそうでした。
僕はまだ就農したばかりで経営基盤がしっかりはしていません。
ましてや家族もあり、やはり新たなことを今実施していくことは時期ではないのかもしれません。
なにごとも時期は大切です。
自分のこれからの将来構想を具体化するために組織に所属しようとも思いましたが、今それを決めなくてもいいと思いました。

まとめますと、
まずは目の前のことを、それだけでも今は十分目的を達成できる。
いつ、何を、どうやって実行するのか、その時期に備えいろいろと構想し温めておく。
しかし生産者でありたいと強く思うほど、その構想は絞られてしまうため、生産とそれ以外のつり合いをどうするのかを計画しておく。
でも大きなことだけでなく、小さなことでいろいろとできることももちろんあるのでまずはそこから。

抽象的なまとまりになってしまいましたが、自分の考えをまとめたり具体的に考えたりするにはすごくいい機会になりました。

そしてまずはこれから始まる苗販売で何ができるか・・・です!
寒中お見舞い申し上げます。
今年は年明早々穏やかな日が続き、気持ちのいい新年でした。


今年のお正月はイベントが盛りだくさんで、体重が10日で2.5kgも増えてしまいました。
これからはじまる極寒の中の剪定作業。
七草粥を3杯おかわりして脂肪を蓄えたのも計画通りです。
皆様の新年はいかがお過ごしでしたか?

さて、2017年果樹園なすのさんちも仕事が始まりました。
新年早々、新しい畑のお話しもいただき、合計で8反歩(80a)の剪定作業をすることとなりました。
いよいよ大規模リンゴ農家も目前です。
剪定も2年間樹形づくりに力を入れてきて、いよいよ”枝を切らない木”に仕上がってきました。
ほとんど切らないので剪定もラクラク!
木にも農家にも負担のない剪定が目標です。
木に負担がかからないので、花芽も順調に大きくなりました。
つがるの花芽


ふっくらした新芽からは今からおいしそうな雰囲気が漂います!
すでに収穫が楽しみです~

昨年末には新しい相棒、乗用草刈り機「アテックス 刈刃王」も参戦し、今年はついに草生栽培に切り替えです!
極力減らしてきた除草剤でしたがいよいよ無除草剤区画も作れそうです。
よりおいしく、より安全に、あったらいいなを目指して今年も頑張ります!
本年もよろしくお願い申し上げます。


PS.
今年の野菜苗の計画も随時進めております。
今までは4月に春苗、5月に夏苗を販売してきましたが、マメ科の注文も多数いただきましたので、3月にマメ科苗を販売していく予定でいます。
夏野菜苗も品種も技術もさらに進化してお届けします。
2月にはパンフレットをお届けしていく予定ですのでよろしくお願い申し上げます。

果樹園なすのさんち
園主 那須野圭佑

先日は寒暖の差がとても大きく、日中も11時ころまでは長野県松本平どこの地域でも一面の霧の世界に覆われました。
緑がなくなったリンゴ畑もなんだか現像的に感じました。




いよいよ本当に今年も終わりだなぁと感じる景色です。
樹たちはこれから3か月の眠りに入ります。
今年もありがとう、来年もよろしく頼むよ!
園内を歩き樹にそれぞれお礼をして回っていると、ふと足元に違和感。
・・・地面がやわらかい。
いやいや、やわらかいどころじゃない、よくよく見ると・・・穴!!!
あーまたねずみの時期が来てしまった。
今年もニューラットキラーの出番です。


仕掛けて2日、すでに2匹捕獲しました。
今年も大活躍の予感、怖い怖い・・・

野菜たちも休眠の時期を迎えました。
今年一年目の自給用自然菜園は、驚くほど土が良くなり、今年後半はあの長雨にも負けず豊作となりました。
少しずつ自然の流れをくみ取れてきたかなと思います。
出荷用の自然菜園野菜畑もよく収穫できました。
ニンジンは無施肥、カボチャとナスは少量の米ぬかボカシで例年以上に収穫することができました。
土の成分を分析していただいたところ、米ぬか以外何も入れてないはずが、マグネシウム以外ほぼすべての成分が十分な量を満たしていました。
来年はマグネシウム資材を少し導入すれば、今後は本当に無施肥でいける、そんな畑にようやくなりつつあります。
今年から試験をはじめたリンゴ栽培も、思ったよりいい感じにきており、数年後には具体的な情報発信がしていける予定でいます。

試験中の紅玉


試験中のふじ



前置きが長くなりましたが、今年も残すところ今日が最後となりました。
今年も本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
ありがたいことに、それらはすべて農業に携わったこの6年間の「つながり」からくるものでした。
ですので今年を一文字で表すと私の場合は「繋」という字がとてもぴったりです。
同じ学び場にいた友人知人、お世話になっているお取引先、新規就農で出会った仲間、地元農家さん、普及センターなどいろんなつながりを通して学びの場をいただくことができました。
この場をお借りして、深く御礼申し上げます。
そのつながりをこれからもっともっと発展できたらなぁと今から来年、さらに先のことを妄想しています。
繋がりをもらうばかりでなく、たくさん巻き込んでなにか一つやってみたい、そんな妄想・・・
まずは自分の生活基盤をリンゴでしっかりと支えていけるようにしてからですが!

最後に、皆様には来年も良き年でありますようお祈りいたしまして今年の締めくくろうと思います。
それでは、良いお年を!!

果樹園なすのさんち
園主 那須野圭佑



今年は昼夜問わず忙しく、昨年よりだいぶ情報発信ができずにおります、申し訳ありません。
つい先日、無理がたたってかついに風邪をこじらせてしまい1週間以上体調不良が続いていました。(今も鼻水ズビズビ)
季節の変わり目、みなさんも季節の変わり目にはご注意を・・・

半月ほど前の話ですが、またまた個人的な視察に行ってまいりました。
今回は山梨県の前嶋農園さんに見学させていただきました。
前嶋さんは桃・葡萄栽培で生物多様性を利用したIBM農法などを率先して取り入れ、減農薬に成功された方です。
特に生物多様性の利用は私にとってはとても魅力的でした。
生き物がお互いを支えあう空間に農業があるのならと思わずにはいられません。


前嶋さんのお話しをお聞きしたことは大変奥が深くなかなかまとまりませんが、ポイントがいくつかあり、まずは「なるべく作物の出身地に合わせた環境にしていくこと」がとても大切だとおっしゃっていました。
例えば桃でしたら草の伸びきった環境、ブドウでしたら雑草の丈が低い環境だったりです。
もちそんそれだけでできるわけではなく、その環境の中に生物多様性が育まれ、どんな生物がどんな役割を果たしているのかとても敏感な観察眼が必要です。
その中で前嶋さんの場合「ハモグリガ」だけが近年のネオニコチノイド系農薬で天敵が激減しどうしても農薬に頼らざるを得ない虫だそうです。
こういった自然界ではどうにもならない場合は人の手も入れてあげたりし、生態系の中に人の役割も入れるイメージだそうです。
それ以外の害虫と呼ばれる虫は徘徊性のクモなどに捕食されたり、他の雑草に上ったりしてほとんど実に害がでないそうです。
残念ながら今回は収穫後で草が刈られ、その草の伸びた畑を見ることができませんでした。




前嶋さんのもう一つのポイントは「作物力」です。
原種であればもともと耐病性や耐害虫性が備わっており、生きる力も強く毎年豊作をもたらしてくれるそうです。
私も今回見学したブドウは恐ろしいほどタワワに実っていました。


原種の力恐るべし。
最盛期はこんなものではないそうです。
作物の潜在能力にただただ脱帽です。

もっと安全な果物、もっとおいしい果物、我が家のリンゴでも実現できたらなとこれからの栽培の可能性を垣間見た視察でした。



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