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摘果作業もようやく終わり、夏野菜も収穫が最繁期に突入しようやくやれやれと思っておりました。

が、今年はとにかく暑い!!!!

リンゴ達も頑張っていますが、あまりの猛暑と干ばつでリンゴは日焼けだらけ、灌水が届かない場所は緑肥(あるいは雑草)が枯れ始めました。

え!?

緑肥って枯れるの!!!??

信じられない光景にわが目を疑いましたがやっぱり枯れていました。

そして待ちに待った雨は、台風でした。

今年はなんだかとんでもない異常気象が続いております。

それでも健気に頑張るリンゴ達をみるとこちらもへこたれていられません。

できうる限りのお世話をさせて頂いておりました。

そして迎えた8月。


今年の収穫期がいよいよやってまいりました。

「サンつがる」無事収穫時期を迎えました!!



感無量

今年は7月に投稿したように減農薬にも挑戦しており、つがるも20%ほど削減に成功いたしました。



毎年のことですが、日持ちしない品種ですので一般販売はいたしておりませんので次品種の「シナノスイート」まで今しばらくお待ちくださいませ。


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1か月ほど前に農研機構さんから圃場視察の依頼があり、先日の水曜日に我が家のリンゴ園とシェア農の圃場を見て頂きました。
こんな機会は滅多にないので、視察と言わずいろいろと助言を頂こうと思いました。

当日は特に 土着天敵 についての話が盛り上がり、土着天敵を生かすにはどうすればいいのかを深堀しました。
結論、やっぱ緑肥だよね!という話に落ち着き、緑肥の重要性を再確認しました。
我が家では緑肥をイネ科とマメ科を混ぜて蒔いてあります。
これがどんな相乗効果を起こすのだろうと播種した時はワクワクしたものですが予想以上の効果が出てきているようでした。

緑肥と土着天敵の話が盛り上がった後は全員で緑肥の中にいる土着天敵調査をしました。
そこでみつけたのが、ヒメハナカメムシカブリダニ(前回と同じ内容だ・・・)という害虫を食べてくれるカメムシとダニが定着していることが確認できました。
大学時代に研究室の先輩の研究対象だったので、とても懐かしい虫でしたが、まさか自分の畑に定着しているとは思いもよりませんでした。
気が付けば緑肥ならず木の枝にも歩いており、なんだか守護神のようで頼もしく見えます。

その他にいろいろと研究されている内容や今回他に視察にいった場所などの話も聞くことができ、また一つ視野が広がり充実した視察会になりました!



リンゴ栽培を専業にしてはや4年目。
就農当初はどんなリンゴ農家になりたいかと思いを巡らせていましたが、今は地域の役に立つ農家にないたいと目標を掲げ、自分に何ができるか日々模索。
体験型農業ワークショップ「シェア農」もその一つ。
そして、今年はもう一つ。
それは、

リンゴの減農薬

昨年は草生栽培(緑肥栽培)に転換して除草剤の使用料を 80% 以上減らすことろから始め、今年は少しずつ 減農薬 も実践しています。

減農薬というと正直地域のリンゴ農家さんに角が立ってしまい(農家さんも病害虫を出さないようにすごい気をつかっているので)、大声をあげていいにくいもの。
でも一方で農薬に抵抗のある病害虫が日々数を増やし、ものによってはあと10年もしたら効力が効かなくなってしまうという話も・・・
地域的にも、いよいよそういった対処をしていかなければいけない時期にきていると思っています。

なので、まずは地域に溶け込んで3年間、ちゃんと地域と合わせたやり方で栽培し、信頼をしてもらい、その中でできる範囲でできるだけ安全な農作物をと取り組んでみました(まずは肥料を有機系のものを使用し、減農薬にうつるための環境づくりなど)。
そのかいあって、地域の農家さんとは仲良くさせて頂けて、自分の思いも少しずつ伝えられるようになってきました。



今年減農薬で取り組んでいる一つが、

 殺虫剤の使用制限 

特にダニはリンゴ農家にとっておおきな課題で、抵抗力のある個体がすぐに発生し効かなくなってしまい、あと10年でダニ専用の農薬は使えなくなるといわれています。(本当にヤバイ)
一方の農家ではダニによる被害が後を絶たず、根絶やしにするつもりで殺虫剤を使用しています。
このギャップを克服するにはダニの天敵である「肉食ダニ」(食べるのは小さい虫だけ)を畑に増やすことが必要だと知りました。
今年我が家の畑の一部でその「肉食ダニ」を発生させることが出来、現在、畑の3分の2を、ダニ剤をまかずに済むことが出来ています!

そしてもう一つが 、

ボルドー剤の使用

殺菌剤として数少ない有機JAS認定農薬であり、安全性が保障されています。
これを殺菌剤の代わりにまくことにしました。
ところがこのボルドー剤、噂ではとても使いにくく結構な嫌われ者。
この地域では使っている人をほとんど見たことがない。
それを身をもって知ることとなりました。
実の程知らずの新米農家は強烈な洗礼をいただきました。




我が家のリンゴ栽培を支えてきた「赤い彗星」は「白い悪魔」へと変貌してしまいました。
まさかここまでとは・・・
スプレー口もつまりそうな勢いだったので慌てて水をタンクに入れて噴射し残液を洗い流しました。
昔は液剤を作るだけで3日間かけたそうで、今は出来上がりで入れるだけのお手軽さになったとか。
それでもこれほど強烈だと使う人もしり込みしちゃうなぁ。

でもそのおかげで微力ではありますが今年は最終的に 20%程度の減農薬が出来そうです(今で10%実施)。

できることからコツコツと。

出来るだけ安全な農作物を目指して。



いつもなら力尽きてBlogを更新する余力がないのですが、先日農業友達の古田君からアドバイスをもらい、「Blogとかのメディアは更新が命だよね」という話になり、グサァッと胸に刺さりました。
古田君はその手をメインに仕事もしていたことがあるので、言葉に説得力があります。
でも育児や家事の後はなかなか大変と思っていましたが、いろいろと自分の中の制約を外して簡単な更新から改めて頑張ろうと思ったつい先日。

で、早速更新!!!

本日、シェア農前期第5回目を無事開催できました。
大雨警報級の中、終始まさかの曇天と奇跡的な最高の農作業日和となりました。

春野菜の収穫もいよいよ大詰め。

今日の戦利品は大根とキャベツ、そしていよいよ夏野菜のズッキーニ、です。

右は受講者のようですが私です(笑)


キャベツの収穫


大根は、誰が抜いても途中で折れてしまうほど大きく長くなっていました。

空いた時間で植物性堆肥も作ってみたり。


誘引したり


今日の管理さえ終わってしまえばあとは誘引と収穫を待つのみ!!

畑もやっとこさ落ち付いてきました。


大雨が降るとの予報だったので座学の準備もしてきていて、大急いで草管理を終わらせたあとは時間の許す限り土作りのお話しをさせて頂きました。
無農薬の畑にするにはどうしたらいいのかという農園のスタートの仕方とその後の農園の回し方をザっとお話しさせていただきました。

うまく伝えられたかな?

伝えるって難しい。

でも、「伝えることを教わる」機会ってとっても貴重で、こんな環境が生まれたことに本当に感謝感謝。

今日もたくさんの学びをありがとうございました。



怒涛の3か月が過ぎました。
今年もこの時期を何とか乗り切ることができました。
今年はリンゴと苗、野菜に加え、ワークショップも始めたので過去最高に忙しい年となりました。(毎年同じこと言ってる?)

今年はいろんなご縁があり、繋がって、繋がって、でも時に別れもあり、それがこれからどんな未来を作っていくのかとても楽しみな出会いがたくさんありました。

さて、果樹園なすのさんちでは、ようやく落ち着いてきたところである作業を行っています。

そう、

誘引!!

です!!!!

この作業、実は冬の間に剪定と一緒に終わらせなければいけなかったのですが、あまりの忙しさに先延ばしにしてしまいました(汗)

でもこれからの収量を左右する大切な樹形づくり、やらないわけにはいきません。
仕上げ摘果と同時進行で行っております。
ですが、なんといっても、

作業が進まない!!!!

そりゃ紐引きながら摘果はすすまないよなぁ

来年の課題がまた一つ。

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