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ここ1週間で一気に冬が訪れました。



リンゴの葉も紅葉しきれいな黄色をしています。

さて、前回に引き続き植物性堆肥の経過をお伝えしようと思います。

仕込んで1週間がたち、第1回目の切り替えしを行いました。
事前に仕込み3日後に 発酵段階を確認したのですが、発酵スピードがこの時期にしてはとてつもなく早く、一気に乾燥してしまったため、急遽、ブルーシートを2重にすることにし、乾燥を防ぐことにしました。
そのこともあり、あまり温度は上がらないかと思いましたが50℃まで温度が上昇しました(目標温度60度以上)。


多少温度は低くなってしまいましたが、40℃以下(病原菌が繁殖しやすい温度)にはならなかったので、結果オーライです。
放線菌や酵母菌が発酵を始めています。


ゆげも出てきました。


普段目に見えない微生物ですが、そこに確かに存在していることが実感できます。
この微生物たちが、また我が家の畑を肥やしてくれると思うと、「生かされているなぁ」と思ってしまいます。
今回の堆肥は落ち葉を入れたためか、菌糸が異様に多く感じられます。
(一度何が生息しているか調べてみたいものです。)

今回の切り返しは、乾燥した部分に追加で水をやり、米ぬかを薄く全体的に加えました。
こうすることによって、発酵が安定し3~4週間高温を維持することができます。
この高温期間はとても大切です。

(※堆肥の温度に関する発酵段階には高温発酵と低温発酵に代弁されます。
それぞれにメリットデメリットが存在し、用途によって温度を選択します。
高温発酵が「好気性発酵」であり、合成細菌以外の菌を高温ですべて殺菌し、菌の弊害を取り除きほぼ肥料要素だけにできます。高温で発酵は有機物の分解が早く、仕込んで早ければ1ヶ月、遅くても3ヶ月ほどで使用可能になります。その代わり、微生物の多様性は少なく、高温により大量の蒸気が発生し、肥料要素、特に硝酸態窒素が気化してしまうデメリットがあります。
一方、低温発酵は、「嫌気性発酵」であり、空気を好まない微生物で発酵させます。低温の場合、有機物の分解スピードは緩やかで時間はかかりますが、蒸気はほとんど発生せず、肥料要素(特に硝酸態窒素)のおよそ9割が残存するといわれています。
しかし、病原菌の殺菌はすることが出来ず、残存してしまうリスクがあります。
また、発酵がうまくいかず未発酵の有機物が残存しやすいため、毒性をもった堆肥になりやすくもあります。
我が家の植物性堆肥はそのあいのこで、中温発酵とでもいったものでしょうか。
微生物群を生かし、殺菌し、肥料要素も極力残るような作り方となっています。)

50~70℃の中温を維持して病原菌を殺菌する効果があります。
切り替えし後は再びブルーシートをかぶせ、発酵させます。
次の切り替えしは半月後くらいです。
うまく発酵のバトンをつないでいってほしいな。
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まだまだ畑で育っているのですが、収穫以外の作業は本日を持って終了としました。
次回の畑作業は3~4月にかけてのマメ科の種まきやキャベツ・レタスの植付となります。
ハウス内は現在「自家製育苗土」の適性試験中でほうれん草やカブを育苗中です。
3,4ヶ月後の育苗に向けて順次、調整中です。

畑最後の作業は自家製植物性堆肥の仕込みです。
私の言う植物性堆肥は肥料要素よりも土壌改良剤としてのニュアンスが強いです。
発酵熱によって微生物を淘汰し、植物の分解に長けている微生物を選抜し、畑に投入します。
畑で堆肥の仕込みをすれば、その畑にもともと住み着いている土着菌を利用するため自然栽培としてこれほど適した堆肥はほかに絶対にありません。
7月に一度仕込んだ堆肥があり、今回は二つ目の仕込みとなります。
来年の秋~再来春に向けて使用できるよう見込んでいます。

我が家の堆肥の材料は、畑の周りの雑草・余った稲わら・作物の残渣・今の時期ちょうど良く落葉した落ち葉・米ぬか と、米ぬか以外畑で手に入るものだけです。


特に落ち葉はいろいろな微生物の宝庫です。
自然の恵みに感謝。



これらの材料をよく混ぜ、さらに水を60~70%加え山にしてシートをかぶせます。

 

あとは一定期間切り替えしを行い、約1ヵ月後に熟成に入ります。
仕込んだのが先日の日曜日でしたので、今日シートの上を触ってみたらすでに発酵熱が上がっていました。
今回の仕込みも成功したようです。
また温度を確認してみようと思います。
うまく発酵していますように。





今年はとてもいい出来です。
風がなかったためか傷が少なく、冷夏のため色づきもとてもいいです。
昨年の4月の降雪による大災害大不作を取り返すかのようです。
まだ販売体制や流通関係も整っていないため、ただいま知り合いの人のみに販売中。
購入を希望される方はご一報くださるとうれしいです。
本日、朝から霧がとても濃く、車の運転では視界が10m程度しか見えませんでした。
それでも私はこの時期になると通勤中ワクワクしすぎて落ち着かなくなります。
昨年までは朝7時前の通勤で橋を渡ると、放射冷却によって川から蒸気が発生し、立ち込める霧が本当に神秘的にみえました。
しかし、その時間はシャッターを押すまもなく渋滞に巻き込まれ、駐車などしようものなら迷惑極まりない存在となってしまう状況でした。
今年となっては、今畑に行くととてもよい感じに霧が畑を包み、毎日見ている畑であってもまったく違った雰囲気の姿を見せてくれました。
 

余談でした。
さて、収穫した作物ですが、保存や日をまたいで食すことができる「おでん」と「塩漬け」を大根・信州高菜・木曽紫カブで調理しました。

おでん
おでんは下処理がとても大変です。
とはいえ、今回は大根だけですので汁に直接入れることにしました。
汁は基本的に出汁(昆布・かつお)100%に対して、醤油・みりん・調理酒をそれぞれ2.5%づつ加えます。
その後、塩を1.5~2.5%で好みの塩加減に調節すると簡単で美味しい汁ができます。
あとはウィンナーや揚げなど出汁の出るものを加えるとより美味しくなります。


なっぱの塩漬け
用意した葉物や根菜の総重量にたいして浅漬けは2~3%、乳酸発酵をかねた長期保存用は4%の塩を用意します。
樽に葉物や根菜を隙間なくいれ、1段ごとに塩を振っていきます。
このとき、好みで唐辛子や昆布、砂糖を一緒にはさんでおくとコクがで一味美味しくなります。
最後の段まで敷き詰めたら、落し蓋をして、総重量の1.5倍の重しをのせて完成です。
あとは翌日塩の浸透圧によって落し蓋まで水があがってきていれば成功。
水が上がってこなければ、筋っぽい漬物になってしまうので、2~3%の塩水を落し蓋がヒタヒタになるまでいれて漬物を空気に触れないようにし、乳酸発酵を促します。
3~4日後に完成です。

乳酸発酵用の塩分4%の漬物は、塩気が強いので塩もみしてからいただきます。
完成が待ち遠しいです。
冬の醍醐味のひとつといえば「鍋」ですね。
本日の夕飯は畑でとれた野菜をメインにキムチ鍋をしました。
本日の野菜(自給野菜)
・白菜
・シュンギク
・ミズナ
・ネギ
・カブ
・チンゲンサイ

とってもいい色をしています。

追加購入
・豚肉
・しめじ
・しらたき
・豆腐
・キムチ鍋のつゆ
総計で700円でした。
そのうちの500円は鍋つゆと豚肉・・・高いなぁ
収穫して2時間以内の自然栽培野菜は絶品。
風味も味も段違いです!!
1年中こんなように半自給自足を実践してみたいものです。
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