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遅ればせながらあけましておめでとうございます。
すでに寒中見舞いの時期ですね(汗)
昨年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願い申し上げます。

本年はいよいよ本格的な就農をしていきたいと意気込んでいます。
リンゴと野菜をベースに順次広告販売していきたいと思います。
できるかなぁ・・・

さて、今年も1月の中旬になりました。
いよいよ野菜苗の育苗時期が近づいてきています。
毎日ちょっとづつハウスの方付けを進めています。
今年も自然農法センターの品種を主体にしていきたいと計画しています。
また、気になっている固定種もたくさんあり、試験栽培をしてみたいと思います。
楽しみだー

今の時期もっとも時間を有している作業は「剪定作業」です。
剪定は果樹の樹の形を整える作業です。
平たく言えば余分な枝を切り、紐で枝を引っ張るだけなのですが、とてもおくが深い。
年間の中でもっとも難しく、もっとも面白い作業です。
剪定ができるとようやく1年間の作業を把握できていることになります。
本日はその剪定で活躍している私の相棒の紹介。

相棒その① 名鋏「花春」。
リンゴ剪定専用鋏。
手にフィットするような形状になっており力を入れやすく長時間切っていてもつかれません。
そしてとんでもなく切れます。
あまりにも切れるので研ぎは自分ではやらず専門店にてやってもらっています。
刃の角度や形の調整までこだわりがあるようで、素人では手がつけられません。
そのかわり、切れ味はとても長続きしワンシーズンにつき1回の研ぎで十分もちます。


相棒その② 名鋏「殿様」
花春ほどではありませんがこちらも十分良く切れます。
この鋏のいいところは出身が”造園用剪定鋏”ということです。
花春と比べ刃が円形になっていて、”針葉樹”~”広葉樹”全般を切るために作られているため、枝切りならオールジャンルにつかえます。
とても使い勝手がいいです。
また、こちらは自分の研ぎの練習用としても利用しています。
このほか、ノコギリは「天寿」というものを使っています。
目が細かく、リンゴに限ってはとても切りやすいノコギリです。
彼らとともにこの冬を乗り切ろうと思います。

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1年の中で12月~2月にかけては事務仕事が主体でなかなか地味な作業をこなしているこのごろです。
それでも今月中には来年の野菜の栽培品種を決定しなければいけませんし、栽培計画もそろそろ立て始めなければ2月の種まきに間に合いません。
ちょいと休みがほしいですね(笑)

先日、ブドウのことについて相談されました。
我が家ではブドウは栽培していないのですが、4年ほど醸造用ブドウに携わっており現在も勤めている農業法人では1町歩ほどの規模を管理していますので基本的なことでしたらお答えすることができます。
いつかは片手間に少しやってみたいなぁと淡い願望を持っていますがいつになることやら・・・

醸造用ブドウは加工用ブドウと違い小粒で粒管理がいらないため生食用よりも管理が簡単です。
家庭用で庭に1本だけ栽培してみたいという方は”生食出身の醸造用ブドウ」か「小粒の生食ブドウ」をお勧めします。
~品種選びのポイント~
醸造用ブドウにもヨーロッパ系やアメリカ系などがあり、もともと醸造用として品種改良されてきたもの(マスカット・ベリーA、メルロー、甲州など)は生ですとえぐくて食べられたものではありませんが、もともと生食用のブドウであれば直接食べてもおいしくいただけます。
「コンコード」「スチューベン」「デラウェア」「ナイアガラ」などは醸造用ではありますが、そのまま食べてもとても美味しい品種でおすすめです。

醸造用をお勧めする理由ですが、大きく分けて2つあります。
ひとつは先ほども記載しました粒を管理する必要がほどんどないことです。
そしてもうひとつが”小スペースで管理できる”からです。
ブドウといいますと、一般的には”棚”と呼ばれるものを利用します。
広範囲(10m×100m以上)に地面から170~180cmはなれた場所にワイヤーを張り巡らせ、そこにブドウを這わせていくものです。
みなさんがよく想像されるブドウはこの棚仕立てです。

しかしそれは1本の樹に対して立て横20m以上のスペースを必要としなおかつ棚を建設しなければならないので家庭で用意することは困難です。
しかし、”垣根仕立て”と呼ばれる栽培方法は幅2m、高さ180cmの頑丈な垣根を用意するだけで樹1本を管理することが出来ます。(写真がなくてすいません。のちほどアップします)
この小スペースに対応できる品種が「生食用出身の醸造用品種」と「小粒の生食用品種」です。(巨峰など大粒ですと、花振るいをしてしまい、ホルモン処理をしない限り実がつきません)
ちなみに垣根仕立てにする場合は1本の樹から5~8房程度収穫できます。
これからブドウをはじめたいという方に少しでも参考になればと思います。
連日、寒い日が続いています。

ここ、長野県安曇野市は先日の雪が未だ溶けきれずにいます。
ここで12月に雪が積もるのは本当に珍しいことです。
エルニーニョ現象の影響は伊達ではないですね。
先日の土日は私が通う自然農業スクールの最終日でした。
毎年、最終日は忘年会をやり、イベントには長野県の伝統野菜「野沢菜」の”時漬け”や”合鴨の解体”などを行い、夕食に鴨鍋をつつきながら今年の反省と来年の抱負などをみんなでわいわいと話しあいました。


二日目は餅つきを開催。
私、毎年自宅で餅をついているだけあって、初めて役に立てた気がします(笑)

このスクールで毎年思うのが、鴨の解体です。
2年見ていても解体技術はちっとも会得できませんが、生き物の命を頂くということが率直に伝わってきます。
普段スーパーで見ている肉も見ていないだけで必ずこの過程を経てきていること。
動物だけではなく、野菜など生き物すべてが平等に命があって、それを頂いているということ。
一年見てきた合鴨の命を落とす瞬間はそうやっていろんな感情と大切な忘れ物を見つけ出させてくれる大切な時間でした。
「おくりびと」という映画の中に、焼肉をしているシーンがあります。
そのシーンの中で、美味しそうに焼けた肝をほうばった瞬間、「うまいんだよなぁ、”困ったことに”」という言葉があります。
この「困ったことに」という言葉には、人間が食べるために育て殺した家畜の「食べられるためだけに生まれてきた命」のあり方に、「シンプルな食物連鎖の関係」と「自身が生きるために殺さなくてはならない事実と欲求(食)」、「命を頂くことへの心のあり方」などが複雑に絡み合っていることをを含めていると私は感じました。(※主観です。鵜呑みにしないでください。)
合鴨の時はまさにそんな心境だったような気がします。

このスクールでは学べることが多すぎます。
来年も参加を決意する私でした。
師走になりました。
我が家のリンゴの収穫は無事終了し、昨日、来年のための元肥を施肥しました。
野菜は自然栽培を実施しているもののリンゴは私の栽培技術が未熟のため祖母の教えをこいながらじゅんぐりとやっています。
それでも農薬散布量は一般の3分の2ほど。
ただ、減農薬の基準が散布量ではなく散布回数を減らすことであるため、我が家の防除法は名目上減農薬には当てはまらないのです。
くやしい。
それを逆手にとって、「超強力な殺菌・殺虫効果のある薬剤を1回かけて減農薬」を語る農家さんもいることも事実です。
強力であるが故に残留性も間違いなく高いはずですし、すくなくとも我が家でそんな防除の実施は行いたくはないなぁと思います。

余談でした。

年末にはまだ少し早いですが、昨年のことをちょっと思い出していました。
昨年は農業の修行4年目で自然栽培は始めて実施した年でした。
昨年の今の時期は、結球野菜、特に白菜が肥料不足で結球せずロゼット状で休眠(冬眠)をはじめてしまいました。
今年の白菜はものの見事に結球してくれたため、1年間の土作りの成果がすごくよくわかりました。
今年白菜が出来た畝には来年以降作物がよく育ってくれる期待感でいっぱいです。
すこしづつ自然の循環に乗ってきていることを実感します。

今年は特に土壌の勉強に力を注いでいましたが、勉強すればするほど、なぜ自然栽培の土で作物が育つのかがわかりません。
でも、育つんです。
不思議です。
除々に施肥もいらなくなるんです。
不思議です。
勉強すればするほど、「わからない」ということがわかってきました。
 CEC、pH、ミネラル、保肥力、C/N比、土壌の3要素、あっちが説明がつけばこっちが説明がつかない、そんな連続。
「奇跡のリンゴ」で有名な「木村秋則」さんが「リンゴの木はきっと私に話しかけていると思うんですが、私、リンゴ語しゃべれんですから」といった言葉に共感します。
少しずつ、土壌と技術と知識がひとつになるよう自分の答えを探していこうと思います。


 
日本自然農法の権威者、「福岡正信」氏が提唱した「草マルチ」。
生えた雑草を刈り、作物の根元に敷くことで、防草効果や堆肥効果、保水性の向上、微生物の発達、団粒構造の発達など、多大な効果を得ることができる技術です。
我が家の農園でも草マルチが活躍しています。
今年、ふと疑問に思ったことは、「雑草と作物の共存」とはなんぞやということでした。
「共存」はともにいることでお互いを助け合う存在のこと。
しかし、作物と雑草では「共存」ではなくむしろ「競合」になってしまいます、ここが疑問点。
作物側としては雑草の中で埋もれていて”草負け”していたとしても、「実をひとつつけて種を落とせればそれでいい」のです。
「草負け」という解釈は生産物をたくさんほしいという人の欲求が産んだ解釈なのではないかなぁと思ったわけです。
そういった意味では「雑草と作物」は共存はできますが、人への利益はないのだと思います。
そのため、人が利益を欲するために、作物と雑草が「競合」するようになる、のかもしれません。

ああ、勝手な哲学で前置きが長くなってしまいました。
そこで、作物と雑草の均衡関係を左右させるのが草マルチなのですが、「どこまでが作物に対して人が手助けをする許容範囲?」と気になってしまいました。
「自分で食べるだけ」なら雑草と作物はそんなに強烈な競合をしなくても十分な生産量をまかなってくれると思いますが、こと「人に渡るため、なるべく立派なものでなくてはならない」という条件があると、ほとんど雑草に負けてはいけないのかなぁと推測しました。
たぶんこれが”雑草は農家の敵”といわれた理由なのだと思います。
そこで今年は秋野菜「大根」でその効果を試してみることにしました。

比較対象は
定期的に管理した丁寧な草マルチ区画
栽培中一度のみ草マルチを実施した区画

共通条件は
・半年緑肥を生やしすきこんだ土壌改良済み
・施肥なし
・農薬なし
・追肥なし
です。

結果がこの写真です。
右:草管理1回の草マルチ
左:2週間に1度の草マルチ


段違いです。
正直驚きました。
味に差はなく、雑味がなくさっぱりして、ほんのり甘く、歯切れのよい実の締まったものでした。
絶品です。
各区画5サンプルづつでしたが、すべてこの結果でした。
結局、「手をかけた分だけ良くなる」ということなんですね。
実感。
まだまだ、いろいろと試してみたいと思います。
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